リフォームの中でも、浴室リフォームは重要なポイントの一つです。毎日使用する空間ですので、何時でも暖かい浴室、快適な空間、お手入れ簡単など快適な空間を作り上げることが重要です。
浴室のリフォームをするにあたって、まずは現状の浴室がどのようなものかで施工方法が変わってきます。
<タイル張りの浴室→システムバスへリフォームの場合>
タイル張りの浴室は専門用語で言いますと、「在来浴室」と言われております。昔からある浴室で、床・壁はタイルを張り、浴槽を設置した浴室です。浴室の幅に合わせ、目一杯の寸法で設置している窓も特徴であります。
リフォームするには、新しいシステムバスが入る寸法まで壁・床のタイルを取り壊し、天井・浴槽を撤去する必要があります。
■在来浴室は白蟻対策が必須!
在来浴室リフォームでの注意点は、“白蟻対策”です。基本的に、在来浴室はタイル目地から水が入り込みやすくなっております。その為、構造材である柱や土台に水が入り、白蟻が入りやすい環境になっております。
在来浴室からのリフォームの場合、浴室入口周辺の構造材は腐っているか、もしくは白蟻の食害に遭っています。当時の水やお湯の配管は鉄管・銅管などが主流でした。錆や接続部の劣化により漏水する可能性もあるため、接続部の配管は必ず新しくしております。
■給湯器の追焚き管も要確認!
さらに給湯器にも注意が必要です。古い給湯器は追焚き管が2口のタイプがあります。追焚き管が2口のタイプは今のシステムバスには使用できないため、1口にしなければなりません。給湯器を1口用に新しくするか、変換アダプターを使用し、2口から1口へ変更する必要も出てきます。
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<システムバス→システムバスにリフォームの場合>
システムバスは在来浴室に比べ、リフォームはしやすいものとなっております。
・既存システムバスの寸法で納まるかどうか判定しやすい
・基本的に天井点検口があるため、リフォーム前に構造材を確認できる
・システムバス内から水が出にくい構造となっているため、構造材への影響が少ない(構造材の腐れや白蟻被害が少ないと思われます)
・配管も比較的新しいものが多いため、漏水の可能性は低い場合が多い(配管の状況によりやり替えが必要な場合もあります)
・給湯器の追焚き管が基本的には1口循環口のもののため、古くなければ再利用可能する場合が多い
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このように、浴室リフォームでも年代や当時の仕様により施工方法が変わり、また、注意する視点が変わってきます。ご自宅の浴室リフォームをご検討されている方は、上記内容を確認していただき、リフォーム会社と相談してみてください。
次回はシステムバスの商品特長についてお話させていただきます。