「家のお風呂が狭くて、手足を伸ばしてリラックスしたい!家族と一緒に入りたい!」そんなお悩み、ありませんか?
実は、狭いお風呂でもリフォームで広々とした空間に変えることができます。この記事では、狭いお風呂を広くする方法について詳しく解説します。
まず、浴室や浴槽を広くするための具体的な方法をご紹介します。また、リフォーム時に必要な費用相場や注意点についても、分かりやすくまとめました。
この記事を読めば、今お使いのお風呂を広くできるかどうかが分かりますし、浴室リフォームで失敗しないための基礎知識も身に付きます。
今のお風呂が狭くて不満がある方、そして今後お風呂を広くリフォームしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!
1)お風呂の種類と特徴
1-1)在来型浴室の特徴
1-2)ユニットバスの特徴
2)狭いお風呂と広いお風呂のサイズ
2-1)浴槽のサイズ
①浴槽サイズガイド
②ゆったりリラックスできる、快適な浴槽のサイズ
2-2)浴室のサイズ
3)狭いお風呂を広くする方法
3-1) 浴槽を取り換える
①ストレート型浴槽
②ワイド型浴槽
③ベンチ型浴槽
④ななめ浴槽
3-2) 浴室内のレイアウトを工夫する
3-3)浴室のサイズを変える
3-4) 間取りを変える
4)お風呂のリフォーム費用相場
4-1)在来型→在来型へのリフォーム費用相場
4-2)在来型→ユニットバスへのリフォーム費用相場
4-3)ユニットバス→ユニットバスへのリフォーム費用相場
5)風呂のリフォーム手順と工事期間
5-1)浴室リフォーム工事の流れ
5-2)浴室リフォームの工期
6)お風呂を広くするリフォームのコツ
6-1)色の効果
① ブラック
② ホワイト
③ ブラウン
④ グレー
⑤ おすすめのデザイン
6-2)浴室のドアの選び方
6-3)浴室の窓
7)リフォームで注意すべき浴室設備
7-1)自動洗浄機能
7-2)浴室乾燥機
7-3)床暖房
7-4)給湯の位置
7-5)ジェットバス
8)お風呂リフォームを成功させるポイント
8-1)機能はシンプルにする
8-2)実物を見て選ぶ
8-3)信頼できるリフォーム業者を選ぶ
1)お風呂の種類と特徴
現在のお風呂はどのタイプでしょうか?大きく分けて、「在来型浴室」と「ユニットバス」の2種類があります。お風呂を広くする方法は、浴室のタイプによって異なります。ご自宅のお風呂がどちらのタイプなのかを確認してみましょう。
1-1)在来型浴室の特徴
在来型浴室は、一般的にタイルやモルタルなどの素材で造られており、壁や床は水に強いようにタイルなどを上から張り付けて防水設計されています。
間取りや浴室の形状に合わせて手作りされるので制限の少ない自由な設計が可能です。一般的な日本の住宅において古くから採用されてきたタイプの浴室です。
ユニットバスと比較して掃除の手間やカビ、湿気の問題が生じやすいというデメリットがあります。
1-2)ユニットバスの特徴
ユニットバスは、一般的にプラスチックやアクリルなどの素材で作られており、防水性を確保するために一体成型されています。壁や床は、防水性を高めるために特別な加工が施されています。
ユニットバスは、工場での製造された部品を組み立てて構築されるため、設置や取り付けが容易です。そのため、狭い空間や特殊な形状の浴室にも対応できます。
また、ユニットバスは一体成型されているため、掃除が簡単であり、カビや湿気の問題が在来型浴室よりも少なくなる傾向があります。
在来型浴室と比較して、浴室の形状やデザインの制約が生じるというデメリットがあります。
2)狭いお風呂と広いお風呂のサイズ
お風呂を広くするリフォームを考える際、まず大切なのはどれくらいの広さにするかを把握することです。現在のお風呂のサイズと、どれくらい広げることができるのかを確認し、理想の広さをイメージしましょう。
2-1)浴槽のサイズ
①浴槽サイズガイド
お風呂のリフォームを検討する際に、浴槽のサイズは重要なポイントです。一般的に、浴槽のサイズは幅(W)、奥行(D)、深さ(H)で表されますが、購入時には幅を特に注目することが多いです。例えば、幅が1100mmの浴槽の場合、商品名には「1100サイズ」といった幅の数字が記載されます。
しかし、浴槽のサイズを確認する際には注意が必要です。まず、浴槽名に表記されているのは外寸サイズであり、実際の浴槽に浸かる内寸の広さとは異なります。また、奥行や深さはメーカーや商品によって異なるため、購入前にはよく確認することが大切です。
さらに、浴槽の厚みも外寸サイズに含まれるため、注意が必要です。幅が商品名に表記されていることが多いですが、奥行や深さも商品のデザインによって異なるため、全体のサイズを確認する際にはこれらの要素も考慮しましょう。
②ゆったりリラックスできる、快適な浴槽のサイズ
お風呂のリフォームを考える際に、浴槽のサイズは重要なポイントです。一般的な浴槽の幅サイズは、800~900mm程度です。これは、成人男性が座ったときに足を伸ばせる程度の広さを持っています。
もう少し大きめのサイズとしては、1000~1100mm程度があります。こちらは、肩まで浸かっても足を伸ばせる快適なサイズとして人気があります。
さらに大きなサイズである1200㎜以上は、かなり広々としており、家族や複数の人が一緒に入っても快適に過ごせるでしょう。
これらのサイズを考慮することで、自分に合ったリラックスできるお風呂空間を実現することができます。
このように、お風呂のリフォームを考える際には、浴槽のサイズにも注目し、快適なバスタイムを楽しめる空間を作りましょう。
2-2)浴室のサイズ
ユニットバスの規格サイズを理解することで、リフォーム計画の立案がスムーズに進み、理想的なお風呂空間を実現できます。
①ユニットバスのサイズガイド
ユニットバスの規格サイズは、縦と横の長さを合わせた数字で表現されます。例えば、縦1600mm、横2100mmの場合、「1621」というサイズで呼ばれます。
浴室のサイズは、浴槽と洗い場の広さで決まります。浴槽を大きくすると、それだけ洗い場が狭くなるため、浴室全体の広さを考慮する必要があります。
これらの規格サイズを把握することで、リフォームプランを立てる際に役立ちます。自分のお風呂空間に合った最適なサイズを選ぶことで、快適な広さをイメージすることができます。
②快適なバスタイムを叶える、広々とした浴室のサイズ
一般的な浴室の広さを表す指標として、「1216サイズ」が挙げられます。これは、狭すぎず、かといって広すぎない、丁度良いサイズとされています。
一辺が1200mmを下回ると、幅が狭くて窮屈に感じられることがあります。また、長い辺が1600mmを下回ると、浴槽が圧迫して洗い場が狭く感じることがあるかもしれません。
快適な広さを感じるためには、短い辺の長さを1400mm以上、長い辺の長さを2100mm以上にすると良いでしょう。
このように適切な浴室のサイズを選ぶことで、広い浴室を実現できます。お風呂リフォームの際には、自分の好みや家族のニーズに合わせて、最適なサイズを選びましょう。
3)狭いお風呂を広くする方法
それでは具体的に狭いお風呂を広くする方法について解説していきます。自宅のお風呂を広くするリフォームのアイデアを得ることができるでしょう。
費用や規模が小さい方法から順に解説していきます。
3-1) 浴槽を取り換える
お風呂を広くしたいと思ったとき、まず考えるのは浴槽の取り替えです。浴槽の材質やデザインによって内部の広さが異なります。同じ外形寸法でも、内部が広くなっているものや、ベンチタイプの座りやすいデザインなど、さまざまな選択肢があります。浴槽を取り替えるだけで、狭さを解消できる可能性もあります。これは、コストが比較的少なく済むリフォーム方法の一つです。
浴槽にも様々な種類と形状があります。代表的な浴槽の形状についてまとめておきますので参考にしてください。
①ストレート型浴槽
※参考画像TOTO-ネオマーブバス
https://jp.toto.com/products/bath/
大人一人が入って足を伸ばせる程度の広さがある浴槽です。外も内もまっすぐな、浴槽としては最もベーシックな形状の浴槽です。
②ワイド型浴槽
※参考画像タカラスタンダード
https://www.takara-standard.co.jpproductsystem_bathbathtub#anc-001
ワイド型浴槽は横に並んで複数の人が入れることを想定して作られた大きめの浴槽です。ストレート型のように入ることも可能ですが、基本的にはお子さんと一緒に入れるファミリー向けの仕様になっています。
③ベンチ型浴槽
※参考画像 TOTOHalf Bath 08
https://jp.toto.com/products/bath/
ストレート型やワイド型などの形状にかかわらず、浴槽内でベンチのような座るための凹凸があるものをベンチ型浴槽と言います。ベンチに腰掛けたような姿勢で入れるので足の窮屈さが緩和され、高齢者にはたちすわりの負担軽減にもなります。
④ななめ浴槽
※参考画像TOTO洗い場付き浴槽
https://jp.toto.com/products/bath/
浴槽の外形に対して、浴槽が斜めに作られているものをななめ浴槽と言います。同じ外形の浴槽に比べてスペースを斜めに取ることで浴槽を広くしています。
3-2) 浴室内のレイアウトを工夫する
お風呂のレイアウトや浴槽の配置など、浴室内のデザインは単純に見えても、それぞれに個性があります。狭いお風呂に悩んでいる場合、レイアウトを変えることで問題を解決できることがあります。例えば、浴槽をもっと広々としたものに変えたい場合、浴槽を横から縦に変えることで解決することができます。
浴室内のレイアウトを変えるリフォームでは、お風呂に入ったときの視覚的な快適さや、窓や棚との位置関係などが考慮されます。
浴室のレイアウトを見直すリフォームは、全面的な改装よりもコストを抑えることができます。
3-3)浴室のサイズを変える
浴室を広くしたいと考える場合、浴室のサイズを見直す方法があります。在来型浴室やユニットバスに限らず、間取りによっては、実際に利用可能な浴室のスペースよりも小さなサイズが施工されていることがあります。
専門家に相談することで、今よりも広い浴室のスペースを確保できる可能性があります。壁の内側の利用可能なスペースを探ったり性能の高い壁を使用したりすることで、浴室を広げることができる場合があります。
3-4) 間取りを変える
狭いお風呂を広くする一般的な方法の一つは、間取りを変えることです。壁や柱、梁などの位置を見直して、浴室の使用面積を増やします。ただし、限られた敷地内でのリフォームの場合、他の部分の面積を減らさなければなりません。もし土地や予算に余裕があれば、増築を検討して浴室の広さを確保することもできます。
浴室の間取りを変える方法は、リフォームの中でも最も規模が大きく、費用と工期がかかりますが、理想的なお風呂にリフォームすることもできます。
4)お風呂のリフォーム費用相場
お風呂をリフォームする際の費用相場は、在来型浴室とユニットバスでは大きく異なります。一般的に、ユニットバスの方が費用は安く、機能性も高いため、多くの人がユニットバスへのリフォームを選択しています。しかし、個性的な浴室を作りたいというニーズもあり、その場合は在来型浴室を選ぶ人もいます。それぞれの費用相場を把握しておくことが大切です。
※費用相場は目安です。原材料価格や人件費の高騰等で価格は変動する可能性があります。
4-1)在来型→在来型へのリフォーム費用相場
在来型浴室から浴室を広くして新しい在来型浴室へのリフォーム費用相場は一般的に150万円から300万円程度です。在来型浴室は配管や基礎まで一体となっており、すべてを入れ替える必要があります。その上で、在来型へのリフォームは左官やタイル貼りの職人技術が必要であり、工期も延びるため費用が高くなります。複雑で個性的な作りや、使用する材料の価格によっては費用がさらに上がることがあります。
4-2)在来型→ユニットバスへのリフォーム費用相場
在来型浴室からユニットバスにリフォームする費用相場は一般的に80万円から150万円程度です。ただし、浴室を広くするための工事の範囲によって、費用相場は変動します。
具体的には、在来型浴室を解体し、新しいユニットバスが入る基礎を作る工事が必要です。しかし、ユニットバスの組み立ては在来型浴室を造作するよりも工期や技術が少なくて済むため、費用が安く抑えられます。
さらに、ユニットバスには様々なグレードがあります。高級なユニットバスを選ぶ場合は、その分費用が高くなります。高級グレードになると、50万円から100万円単位で価格が変わることもあります。
4-3)ユニットバス→ユニットバスへのリフォーム費用相場
ユニットバスからユニットバスへのリフォーム費用相場は一般的に70万円から100万円程度です。ただし、基礎や壁の工事を必要とせず、ユニットバスを交換するだけの工事であれば、もっと安く済む場合もあります。逆に、浴室を広くするために基礎や壁を作り直さなければならない場合は、この相場よりも高くなることも考えられます。
5)風呂のリフォーム手順と工事期間
お風呂のリフォームを検討する際には、工事の手順と工期を把握することが重要です。工事期間中はお風呂が使用できなくなるため、特にお子さんがいるご家庭や夏場の工事は不便ですよね。工事の流れやリフォームの工期を理解し、計画的なリフォームを行いましょう。
5-1)浴室リフォーム工事の流れ
浴室のリフォーム工事では在来型浴室、ユニットバスにかかわらず基本的な工事の流れがあります。浴室を全面リフォームする際の一般的な工事の流れを確認しておきましょう。
①既存の浴室解体・撤去
②新しい基礎工事
③配管工事
④土台・浴室断熱工事
⑤組み立て・造作工事
お風呂をリフォームする際は、まず古い浴室を解体し、新しい浴室を作るためのスペースを確保します。
不要なものを取り除いた後は、新しい浴室の基礎を整え、配管の配置を変更したり、古い配管を交換したりして配管工事を行います。
浴室を作る基礎と配管工事を終えると、新しい浴槽をサポートするための土台作り、浴室を外部からの影響から守る断熱工事など浴室の外枠を作っていきます。
浴室の外枠が完成したら、ユニットバスを組み立てて内装の造作工事を行います。これがお風呂をリフォームする基本的な工程です。
5-2)浴室リフォームの工期
浴室のリフォーム工期では在来型浴室とユニットバスでは大きく異なります。
在来型浴室のリフォームでは、解体や造作がユニットバスに比べて手間がかかり、そのため工期も長くなります。壁にモルタルやタイルが貼られている場合、これらを壊してから、新しい浴室を支えるための基礎を作り直す必要があります。
一方、ユニットバスの解体は組み立てられたパネルを外して浴室を空にするだけです。同じ型のユニットバスに交換する場合、部品を組み立てるだけで済むため、在来型浴室を造作するよりも短期間でリフォームを完了させることができます。
6)お風呂を広くするリフォームのコツ
6-1)色の効果
浴室内の色は、お風呂の広がりを感じさせたり、リラックス効果を与えたりする重要な要素です。いくつかの例を参考にして、色の特徴について知っておきましょう。
① ブラック
暗い色は圧迫感があり、部屋を狭く見せてしまう効果があります。それでもブラックを取り入れることで重厚な高級感、落ち着きを感じさせるリラックス効果を得られるので、多くのデザインでブラックが採用されています。
メンテナンスの面では石鹸カスや水垢などの白い汚れが目立ちやすいので、こまめなお手入れが苦手な人は注意が必要です。
② ホワイト
明るい色は開放感があり、部屋を広く見せる効果があります。ホワイトは明るく清潔感のある印象を与えますが、視覚的に刺激が強く、リラックスしにくい色でもあります。
メンテナンスの面では水垢や石鹸カスは目立ちにくいですが、カビや髪の毛、色のついた汚れは目立ちやすいです。
③ ブラウン
茶色や木目調などのブラウン系は、自然のぬくもりを感じさせるアースカラーです。リラックス効果があり、程よい明るさと清潔感があります。ホワイトやブラック、グレーなどの色とも相性が良い色です。それ以外の赤や青、緑などの色は組み合わせによってはおかしなデザインになりやすいので注意が必要です。
④ グレー
落ち着きがあり、明るく軽やかな印象のグレーは、汚れも目立ちにくく、ブラックとホワイトの中間のような色合いです。グレーといってもブラックとホワイトのバランスによって濃淡が違います。ホワイトやブラック、ブラウンとも相性の良い色ですので濃淡を上手く使うことで広さを感じつつも落ち着いた雰囲気にすることができます。
⑤ おすすめのデザイン
壁にはブラックや濃いブラウン、グレーを使用し、床はホワイトや明るめのグレーを選ぶと、浴槽に入っているときには視界が落ち着き、洗い場などの汚れが目立ちにくく清潔感を感じやすいデザインになります。
6-2)浴室のドアの選び方
浴室で使用されるドアには主に「折れ戸」「開き戸」「引き戸」の3種類がありますが、その中でも浴室のドアには引き戸がおすすめです。
浴室は家庭内で事故が発生しやすい場所の一つです。特に、浴室内で倒れた場合、折れ戸や開き戸では浴室側に押さないと開かず、倒れた人にとって開けるのが難しいデメリットがあります。また、ドアを脱衣所側に開けると水滴が脱衣所に落ち、滑って転倒するリスクがあります。
しかし、引き戸を採用する際にはドアをスライドさせるためドア2枚分と同じ幅のスペースが必要です。このため、多くの住宅では引き戸が採用されていません。引き戸の設置が難しい場合は内側に飛び出す部分が少ない折れ戸などを選ぶことで安全性を確保できます。
最適なドアを選ぶ際には、家族構成やライフスタイル、浴室の広さなどを考慮し、慎重に検討しましょう。
6-3)浴室の窓
最近では、浴室に窓を設置しない住宅が増えています。窓は光を取り入れたり換気したりすることができますが、大きな窓は防犯上の懸念や掃除の手間、設置費用などがあります。最近のユニットバスには換気扇が装備されており、浴室内の換気に十分です。そのため、窓を設置しない選択肢もあります。
7)リフォームで注意すべき浴室設備
実際にリフォームを考える際、最新の浴室では様々な機能がついています。その際によく考慮して導入したほうが良い設備についてまとめておきますので参考にしてください。
7-1)自動洗浄機能
最新の浴槽には自動洗浄機能が付いているものがあります。簡単な汚れであれば、浴槽が自動で水を流して汚れを落としてくれる便利な機能です。
お風呂の掃除が楽になるという点で魅力的ですが、この機能は浴槽の内側を洗浄液で流すだけで、頑固な汚れには対応できません。また、浴槽の縁や側面、洗い場などは自分で掃除する必要があります。さらに、洗剤の入れ替えや機器のメンテナンスなどの手間も考えられます。
掃除の手間を減らしたいのであれば、汚れが付着しにくい浴槽なども検討すると良いでしょう。
7-2)浴室乾燥機
浴室乾燥機は、浴室内を素早く乾燥させたい場合には有効ですが、洗濯物を干すなど他の目的で使用する場合にはあまりおすすめできません。
浴室乾燥機は広い空間を乾燥させるために多くの電力を必要とします。そのため、洗濯物を乾かすための機能としては適していません。浴室乾燥機を導入しても、「思ったように乾かない」「電気代が高い」など予想外に使わなくなる可能性が高いです。そのため、本来の目的以外で使用をする目的の場合はよく検討することが大切です。
7-3)床暖房
冬場のヒートショックを予防するために、床暖房機能はとても有効です。床が冷たくなくなるだけで、浴室の快適度が格段に向上します。ただし、床暖房を使用する際には、故障の可能性に注意が必要です。
床下にある機械が故障した場合、床を外して修理や交換を行う必要があり、その際には費用と手間がかかります。
近年では、浴室の床材も性能が向上しており、冷たくなりにくい素材を選ぶこともできます。
7-4)給湯の位置
給湯機のリモコンの設置場所は、浴室の外か中かで好みが分かれるポイントです。しかし、お風呂を広くするために、使い勝手の悪い場所に設置してしまわないように注意が必要です。
給湯機のリモコンは、追い炊きや湯温、湯量の調整など、お風呂に入っているときによく使用する機器です。浴室内に設置する場合、冬場などはリモコンを操作するために寒い思いをして、浴室から出なければならないこともあります。
理想的な設置場所は、浴槽や洗い場など、どこにいても手が届きやすい場所です。
7-5)ジェットバス
家庭用浴槽でも楽しめるジェットバスは、温泉やスパのような気分を味わえるマッサージ効果があります。
リラックスやマッサージを楽しめる一方で、業務用と比べると威力が弱いかもしれません。
購入前に展示場などで実物をよく確認してから購入することが大切です。
清掃やメンテナンス、故障時の修理費用も考慮し、購入前によく検討しましょう。
8)お風呂リフォームを成功させるポイント
8-1)機能はシンプルにする
お風呂をリフォームすると、夢が広がりますが、機能を過剰に追求するのは注意が必要です。あれこれ設備を増やしてしまうとせっかく広くした浴室も他の物で場所を取られてしまいます。また、機能が増えれば増えるほど、複雑さが増し、維持や修理のコストも上がります。
日常的に利用するお風呂だからこそ、必要な機能を選び、シンプルにすることが成功の秘訣です。
8-2)実物を見て選ぶ
お風呂の浴槽やユニットバス、シャワーヘッドなどの設備は簡単に変えられません。後悔しないためには、実物を目で見て選ぶことが不可欠です。
各メーカーの展示場や住宅展示場、ホームセンターの展示コーナーなどを訪れ、実際に触れて使い心地を確かめることで、「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。
8-3)信頼できるリフォーム業者を選ぶ
リフォームを請け負う会社はさまざまなタイプの業者が存在します。信頼できる業者を選ぶことが大切です。
悪質な業者に引っかかると、手抜き工事や相場よりも高い費用、不必要な設備を押し付けられることもあります。
リフォーム業者を選ぶ際は以下の点に気を付けて探してみましょう。
・会社の所在地がはっきりしていない業者には依頼しない
・自宅を建てたことがある業者や付き合いのある業者を選ぶ
・複数の業者から見積もりを取り、比較する
・即決や不安を煽る業者には注意する
・価格だけで判断しない
インターネットやテレアポ、訪問販売など、所在地が不明確な業者には注意しましょう。また、遠方から来ている業者も注意が必要です。建築やリフォームの費用相場は家の状態によって異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
悪質な業者は契約を急かしたり不安を煽ったりすることがあります。優れた営業マンは、お客様の立場に立ち有益な情報や選択肢を提供してくれます。
キャンペーンやついでだからと極端に価格を下げる話にも注意しましょう。価格だけで業者を選ぶのはとても危険です。適切な工事には適切な費用がかかることを覚えておきましょう。安さだけではなく、品質や信頼性を見極めることが大切です。
9)まとめ
狭いお風呂をゆったり快適なお風呂にリフォームしたい!とお考えであれば、今回ご紹介した方法を参考に検討してみてください。
狭いお風呂を広くする方法は
・浴槽を取り換える
・浴室内のレイアウトを工夫する
・浴室のサイズを変える
・間取りを変える
という方法があります。
ご予算に合わせて検討してみてください。
せっかくのリフォームなので浴室の内装や設備にと色々迷ってしまうこともあると思います。わからないことは信頼できるリフォーム業者に相談し、広くて快適なお風呂をデザインしてください。