ウォシュレットはどれがいい?TOTO・LIXIL・パナソニックの上位モデルを比較 | お風呂・キッチンリフォームのお見積り相談 | 埼玉県川越市の川木建設 |(セレクトリフォーム)

コラム


 

はじめに

ウォシュレットを買い替えるとき、「高機能なモデルならどのメーカーを選んでも同じ」と思っていませんか。
実は、上位モデルの清潔機能はメーカーによって仕組みが異なります。
機能の違いを知らずに選ぶと、「欲しかった機能がなかった」「使わない機能に費用をかけてしまった」と感じることもあります。
掃除の負担を減らしたいのか、自動開閉などの便利さを求めるのかによって選ぶポイントが変わってきます。

この記事では、TOTO、LIXIL、パナソニックのウォシュレット上位機種の機能や選び方、取り付け前に確認したい点を紹介しています。
どんな機能があるのか、自分にあった製品はどれなのかとお悩みの方は、ご家庭に合ったウォシュレット選びにお役立てください。
 

目次

1)ウォシュレットを選ぶ前に知っておきたい基礎知識
  1-1)「ウォシュレット」はTOTOの商品名
  1-2)便座だけ交換できる場合がある
  1-3)機能だけでなく、使い方や設置条件も確認する

2)TOTO「ウォシュレット アプリコット F4系」の特徴
  2-1)アプリコットのグレード
  2-2)主な特長は「きれい除菌水」
  2-3)使い心地・便利機能
  2-4)掃除・お手入れの工夫

3)LIXIL「シャワートイレ New PASSO EA24A」の特徴
  3-1)New PASSOのグレード
  3-2)主な特長は「鉢内除菌」
  3-3)使い心地・便利機能
  3-4)掃除・お手入れの工夫

4)パナソニック「ビューティ・トワレ AWM600」の特徴
  4-1)AWMシリーズのグレード
  4-2)主な特長は「ナノイーX」
  4-3)ナノイーXを活用した衛生機能・使い心地
  4-4)掃除・お手入れの工夫

5)TOTO・LIXIL・パナソニックの上位モデルを比較
  5-1)清潔を保つ仕組みの違い
  5-2)お手入れのしやすさで比較
  5-3)自動機能や暖房機能の違い

6)ウォシュレットの価格と取り付け費用
  6-1)上位モデルの本体価格
  6-2)取り付け工事を頼める場所と費用
  6-3)工事費の内訳と追加費用
  6-4)自分で取り付けることはできる?

7)3社の上位モデルから選ぶならどれがおすすめ?
  7-1)洗浄ノズルにこだわりたいならNew PASSO EA24A
  7-2)便器の汚れ防止を重視したいならビューティ・トワレ DL-AWM600
  7-3)幅広く重視するならアプリコット F4系
  7-4)総合的におすすめなのはアプリコット F4系

8)温水洗浄便座を交換する前に確認したいこと
  8-1)便器の品番や形状を確認する
  8-2)電源コンセントと給水位置を確認する
  8-3)便座だけ交換するか、トイレ全体をリフォームするか考える

9)まとめ

 

1)ウォシュレットを選ぶ前に知っておきたい基礎知識

メーカーや機能を比較する前に、ウォシュレットの種類や取り付け条件を確認しておきましょう。最初に基本を整理します。

1-1)「ウォシュレット」はTOTOの商品名

まず、「ウォシュレット」という名称ですが、実はTOTOの商品名です。温水でおしりなどを洗浄する便座の一般的な名称は「温水洗浄便座」といいます。メーカーごとに製品名は異なり、LIXILは「シャワートイレ」、パナソニックは「ビューティ・トワレ」として販売しています。
この記事では、検索されることが多い「ウォシュレット」という言葉をタイトルに使い、3社の製品を比較しています。本文では、個別の商品を説明するときに各社の正式な製品名を記載します。

 

1-2)便座だけ交換できる場合がある

すべてのトイレで便座のみを交換できるわけではありません。便器と便座が一体になった製品や、独自の形状をした便器では、交換方法や対応する便座が異なる場合があります。便器の品番や寸法によっては、取り付けられる製品が限られることもあります。

便器と便座が別々になっている「組み合わせ便器」では、便器本体はそのままにして、温水洗浄便座だけを交換できる場合があります。
便器を取り外す工事が不要なため、便座の故障や機能不足をきっかけに交換する場合は、便座のみの交換が候補になります。
 

購入前に確認する基本ポイント

・便器のメーカーと品番
・便器と便座が別々のタイプか、一体型か
・便座を取り付ける部分の形状や寸法
・希望する機能が今の便器との組み合わせで使えるか

メーカーごとに、便器との適合を確認する方法が案内されています。

便座自体を取り付けられる場合でも、自動便器洗浄などの機能は便器やタンクとの組み合わせによって使えないことがあります。
便器の品番と寸法を確認し、希望する機能まで利用できるか、購入前にメーカーや施工業者へ問い合わせましょう。

 

1-3)機能だけでなく、使い方や設置条件も確認する

温水洗浄便座には、洗浄機能だけでなく、便ふたの自動開閉、便器の自動洗浄、脱臭、節電、ノズルの自動洗浄など、さまざまな機能があります。

しかし、高機能な製品を選べば、誰にとっても使いやすいとは限りません。
たとえば、便ふたを手で開け閉めするのが負担な人には自動開閉が便利です。一方、便座の自動開閉を使う予定がない人にとっては、重視する優先順位が低い場合もあります。
便器の自動洗浄についても、現在の便器やタンクとの組み合わせによって利用できるかが変わります。
購入前に、次のように自分や家族の希望を整理しておくと比較しやすくなります。
 

どんな機能が欲しいのか確認しておきましょう

・便器や便座裏の汚れを抑えたい
・ノズルを清潔に保ちたい
・ビデ用ノズルを分けたい
・便ふたの開け閉めや洗浄操作を自動化したい
・便座の暖かさや電気代にも配慮したい
・便器の飛びハネや輪じみを抑えたい
・掃除のときに本体を動かしやすくしたい

機能の名前だけで判断せず、「どこを、どのようにケアする機能なのか」「どの操作を省けるのか」を比べることが大切です。

 

2)TOTO「ウォシュレット アプリコット F4系」の特徴

アプリコットは、清潔機能や快適機能を備えたTOTOの温水洗浄便座です。ここでは、最上位のF4系を中心に、グレードごとの違いと特徴を紹介します。

出典:ウォシュレット® アプリコット | トイレ(ウォシュレット・温水洗浄便座・便座・便器・トイレ収納・トイレカウンター) | 商品情報 | TOTO株式会社
https://jp.toto.com/products/toilet/apricot/

2-1)アプリコットのグレード

アプリコットにはF1からF4まで4つのグレードがあり、数字が大きくなるほど機能が充実します。今回比較するF4系は最上位グレードです。
 

アプリコットのグレードと特徴

・F1:基本的な洗浄機能と清潔機能を備えたモデル
・F2:F1の機能に温風乾燥などを追加
・F3:F2の機能にオート開閉や「においきれい」などを追加
・F4:F3の機能に「便座きれい」や瞬間暖房便座などを追加

アプリコットF4系には、便器洗浄をリモコンや自動で行うタイプの「F4A」と、便器洗浄をトイレのレバーで行う「F4」があります。便器洗浄の方法が異なるため、現在使っている便器や希望する使い方に合わせて選びます。

 

2-2)主な特長は「きれい除菌水」

アプリコットの特長のひとつが水道水を電気分解してつくる「きれい除菌水」です。
薬品や洗剤を加えるのではなく、水道水に含まれる成分を電気分解して除菌成分を含む水をつくり、使用後に時間がたつと元の水に戻ります。

きれい除菌水は、便器やノズルなどの清潔を保つ機能に使われています。F4系では、便器・ノズルに加えて便座裏の先端部分にもミストを噴霧する「便座きれい」を搭載。見えにくく、汚れに気づきにくい便座裏のお手入れを助けます。

 

2-3)使い心地・便利機能

アプリコットF4系は、洗浄後の快適さや便座を使うときの便利さにも配慮されています。

①瞬間暖房便座

人の動きを検知して便座をあたためます。使わない時間の保温を抑える仕組みです。

②オート開閉

人の動きを検知して便ふたを自動で開閉します。

③においきれい

トイレの使用時間を学習し、気になるニオイをカートリッジに捕集して脱臭します。F4系・F3系に搭載されています。

④温風乾燥

洗浄後に温風で乾燥できます。

「瞬間暖房便座」と「便座きれい」はF4系の特長です。オート開閉や「においきれい」はF3系にも搭載されているため、機能を比べるときはグレードごとの差を確認しましょう。

 

2-4)掃除・お手入れの工夫

アプリコットには、便器やノズルを清潔に保ち、掃除をしやすくする機能があります。

①プレミスト

使用前に便器ボウル面へ水を吹きかけ、汚れをつきにくくします。

②便器きれい

使用後や長時間使用しなかったときに、きれい除菌水を便器に噴霧します。

③ノズルきれい

使用後などに、きれい除菌水でノズルの内側と外側を洗浄・除菌します。

④便座きれい(F4系)

使用後に、尿ハネで汚れやすい便座裏の先端部分へきれい除菌水を噴霧します。

⑤つぎ目のないクリーン便座

便座のつぎ目に汚れが入り込みにくく、拭き掃除がしやすい形状です。

⑥便ふた・本体の着脱

便ふたや本体を取り外して、普段は掃除しにくい部分も拭き掃除できます。

アプリコットF4系は、これらの機能により汚れをつきにくくしながら日々のお手入れをしやすくしてくれます。

 

3)LIXIL「シャワートイレ New PASSO EA24A」の特徴

New PASSOは、薄型のデザインや2本のノズルが特徴のシャワートイレです。ここでは、最上位グレードのEA24Aを中心に、グレードごとの違いや使いやすさを紹介します。

出典:シャワートイレ New PASSO | トイレ – LIXIL プロダクトサーチ
https://products.biz-lixil.com/products/PCD_3703732

3-1) New PASSOのグレード

New PASSOにはEA21AからEA24Aまで4つのグレードがあり、数字が大きくなるほど機能が充実します。今回比較するEA24Aは最上位グレードです。

 

New PASSOのグレードと特徴

・EA21A:エアシールド脱臭を備えたモデル
・EA22A:EA21Aの機能にノズル除菌、鉢内スプレー、温風乾燥などを追加
・EA23A:EA22Aの機能にフルオート便座やほのかライトなどを追加
・EA24A:EA23Aの機能に鉢内除菌を追加

便器洗浄の方法は、取り付ける便器や品番によって異なります。自動洗浄やリモコン洗浄を希望する場合は、対応する組み合わせかどうかを確認して選びましょう。

 

3-2) 主な特長は「鉢内除菌」

New PASSO EA24Aの特長は、シャープが開発した「プラズマクラスター」技術を活用した「鉢内除菌」です。

プラズマクラスターとは、プラスとマイナスのイオンを発生させ、空気中に放出するシャープ独自の技術です。
New PASSO EA24Aでは、このイオンを便器内に行き渡らせ、水がかかりにくい便座裏や便器内に付着した菌を除菌します。また、ニオイの原因菌にも働きかけ、ニオイの発生を抑えます。

鉢内除菌はNew PASSO EA24Aだけに搭載されています。ただし、汚れを落としたり、掃除を不要にしたりする機能ではありません。日々のお手入れとあわせて使うことで、トイレを清潔に保つのを助けてくれます。

 

3-3) 使い心地・便利機能

New PASSOは、洗浄の用途に合わせてノズルを使い分けられる点が特徴です。

①おしり・ビデ専用の2本のノズル

おしり洗浄用とビデ洗浄用にノズルを分けています。ビデ洗浄では、空気を含んだやわらかな水流や、広い範囲を洗う機能を利用できます。

②フルオート便座

EA24AとEA23Aには、便器に近づくと便ふたが開き、離れると閉まる機能があります。便ふたを手で開閉する手間を省けます。

③ほのかライト

EA24AとEA23Aには、夜間に床面や便器内を照らすライトが付いています。照明をつけずにトイレを使いたいときに便利です。

④便器洗浄の自動化

便器洗浄を自動で行うタイプも選べます。ただし、品番や便器との組み合わせによって仕様が異なるため、購入前に確認しましょう。

 

3-4) 掃除・お手入れの工夫

New PASSOには、便器や便座、ノズルまわりの掃除をしやすくする工夫があります。

①鉢内スプレー

便器の表面を水でぬらし、汚れをつきにくくします。EA24A・EA23A・EA22Aに搭載されています。

②キレイ便座

便座のつぎ目をなくし、裏面には防汚素材を採用しています。汚れが入り込みにくく、拭き掃除がしやすい形状です。

③ノズルの自動洗浄

ノズルを使用前後に水道水で洗浄します。ノズル除菌はEA24A・EA23A・EA22Aに搭載されています。

④取り外して掃除できるノズルシャッター

ノズルを収納するシャッターは取り外して掃除できます。ノズルの先端も取り外しが可能です。

便座やノズルまわりの形状にも配慮されているため、日常の拭き掃除をしやすいモデルです。

 

4)パナソニック「ビューティ・トワレ AWM600」の特徴

ビューティ・トワレ AWMシリーズは、泡コートや自動開閉などを備えた温水洗浄便座です。ここでは、最上位モデルのDL-AWM600を中心に、グレードごとの違いや特徴を紹介します。

出典:DL-AWM600 概要 – 温水洗浄便座 ビューティ・トワレ | 温水洗浄便座(ビューティ・トワレ) | Panasonic
https://panasonic.jp/toilet/products/DL-AWM600.html

4-1)AWMシリーズのグレード

AWMシリーズのDL-AWM600は、DL-AWM400より機能が充実した上位モデルです。

 

AWMシリーズのグレードと特徴

  • DL-AWM400:泡コート、便ふたの自動開閉、瞬間暖房便座、瞬間湯沸かしシャワーなどを搭載
  • DL-AWM600:AWM400の主な機能に加え、ナノイーXと温風乾燥を搭載

温風乾燥はDL-AWM600だけの機能で、温度を3段階に調節できます。ナノイーXや温風乾燥を重視する方にはDL-AWM600が候補になります。

 

4-2)主な特長は「ナノイーX」

ビューティ・トワレ DL-AWM600の大きな特長は、パナソニック独自の「ナノイーX」を搭載していることです。

ナノイーXは、空気中の水分からつくられる目に見えないほど小さなイオンです。水分に包まれたOHラジカルが、ニオイなどの原因物質に働きかけます。AWMシリーズではDL-AWM600だけに搭載されています。

 

4-3)ナノイーXを活用した衛生機能・使い心地

ビューティ・トワレ DL-AWM600は、ナノイーXを便器内に放出し、便座や便器内表面に付着した菌を抑制する機能を備えています。また、トイレの壁などに付着したニオイを軽減します。ナノイーXは汚れやカビを取り除く機能ではありません。便座や便器内表面の菌を抑制する機能を使う際は、便ふたを閉めて運転します。

①洗浄の強さと幅を調節

おしり洗浄は、洗浄の強さと幅をそれぞれ5段階で調節できます。好みの洗い心地に合わせて設定できます。

②便ふたの自動開閉

人の動きを検知して便ふたが自動で開閉します。手で開閉する手間を省けます。

③温風乾燥

DL-AWM600には温風乾燥があり、温度を3段階に調節できます。DL-AWM400には搭載されていません。

 

4-4)掃除・お手入れの工夫

AWMシリーズには、便器内の汚れや便座まわりのお手入れを助ける機能があります。

①泡コート

便器内面を泡で覆い、こびりつき汚れや輪じみ、飛びハネ汚れをつきにくくします。泡をつくるため、市販の台所用中性洗剤を本体のタンクに補充します。

②段差や継ぎ目を抑えた本体形状

本体の段差や継ぎ目が少なく、汚れを拭き取りやすい形状です。

③便ふた・本体の着脱

便ふたを取り外せるほか、本体も着脱ボタンを押しながらスライドさせて取り外せます。普段は拭きにくい部分も掃除できます。

④ノズルの自動洗浄

ノズルは使用前後に自動で洗浄されます。手動でノズルを洗浄する機能もあります。

 

5)TOTO・LIXIL・パナソニックの上位モデルを比較

3機種はどれも清潔機能や便利機能を備えていますが、力を入れているポイントは異なります。機能の数だけを比べるのではなく、「どこを、どのようにケアするのか」「毎日の使い方がどう変わるのか」を確認しましょう。

 

5-1)清潔を保つ仕組みの違い

TOTOは、きれい除菌水を使って便器・ノズル・便座裏をケアする点が特徴です。LIXILは鉢内除菌やビデ専用ノズル、パナソニックは泡コートによる便器の汚れ対策に力を入れています。
「除菌」や「清潔」といった言葉だけで比較するのではなく、ケアする場所や仕組みを確認すると、違いが分かりやすくなります。便座裏の汚れが気になる人と、便器の飛びハネを抑えたい人では、魅力を感じる機能が異なるためです。

 

5-2)お手入れのしやすさで比較

毎日の掃除を楽にしたい場合は、自動で働く清潔機能に加え、手で掃除するときに拭きやすいかも比較しましょう。

①便座裏の汚れが気になる人

TOTO F4系の「便座きれい」は、便座裏の先端部分に除菌水を噴霧します。

②ノズルを清潔に保ちたい人

TOTOはきれい除菌水、LIXILは銀イオン水、パナソニックはノズル除菌クリーニングを採用しています。

③便器の汚れや飛びハネを抑えたい人

パナソニックの泡コート、TOTOのプレミスト、LIXILの鉢内スプレーが比較ポイントです。

④ビデ洗浄用のノズルを分けたい人

LIXILは、おしり用とビデ用のノズルを分けています。

3機種とも、機能によって汚れをつきにくくしたり、掃除をしやすくしたりする工夫があります。ただし、自動機能があるからといって掃除が不要になるわけではありません。普段の掃除で負担に感じている場所や作業を思い浮かべて、役立つ機能を選びましょう。

 

5-3)自動機能や暖房機能の違い

①便ふたの自動開閉

TOTO F4系、LIXIL EA24A、パナソニック DL-AWM600それぞれに対応する機種があります。便ふたを開け閉めする動作を減らしたい人には便利な機能です。

②便器の自動洗浄

便座だけでなく便器との組み合わせが重要です。TOTO F4Aはオート便器洗浄タイプですが、F4はレバーで洗浄します。LIXILも、便器洗浄の仕様によって品番や必要な接続条件が異なります。自動洗浄を希望する場合は、今の便器で利用できるかを事前に確認しましょう。

③暖房便座機能

便座を使うときだけ暖める機能は、TOTO F4系とパナソニック DL-AWM600に搭載されています。暖房便座を使う時間が短い家庭や、保温にかかる電力が気になる家庭では、節電機能と合わせて確認するとよいでしょう。

 

6)ウォシュレットの価格と取り付け費用

ウォシュレットを交換するときは、本体価格だけでなく、取り付け費用や古い便座の処分費用も含めて予算を考える必要があります。販売店や依頼先によって、工事費に含まれる内容が異なるため、合計金額で比べましょう。

 

6-1)上位モデルの本体価格

各社の公式価格と、ネットショップなどで見られる販売価格の目安をまとめました。販売価格は、色や在庫、販売店によって変わります。

 


※価格は2026年10月時点の調査による目安です。販売店や在庫、製品の色、工事内容によって変動します。

メーカー公表価格は、TOTOがF4(レバー便器洗浄タイプ)の価格です。自動で便器洗浄するF4Aは240,350円です。
LIXILはEA24Aの価格を掲載していますが、便器洗浄の方式や品番によって価格が異なる場合があります。
パナソニックはオープン価格のためメーカー希望小売価格はなく、販売価格は店舗によって異なります。

ネットショップや小売店の価格は、メーカー公表価格より大きく下がることがあります。ただし、表示価格が本体のみの場合、取り付けや既存便座の処分は別料金です。購入前に「工事費込みか」「取り外し・処分費が含まれるか」を確認しましょう。

 

6-2)取り付け工事を頼める場所と費用

標準的な交換工事であれば、工事費はおおむね8,000~16,000円程度が目安です。既存の便座を外す費用や処分費が別にかかることもあります。取り付け先ごとの特徴を見てみましょう。

 

①家電量販店・ホームセンター

本体購入と同時に工事を申し込めるため、製品選びから設置までまとめて依頼できます。
標準工事費は約7,000~11,000円、古い温水洗浄便座の取り外しは約3,000円からが目安です。処分費や追加工事費は店舗によって異なるため、購入時に総額を確認します。

②地元の電気店・水道設備店

自宅のトイレを見てもらいながら相談でき、設置条件に合わせて対応してもらいやすいのが特徴です。
工事費は約10,000~20,000円が目安ですが、出張費や部材費が加わる場合があります。近くの店に頼みたい方や、設備について一緒に相談したい方に向いています。

③ネットで申し込む取り付け工事専門業者

本体を自分で購入し、取り付けだけ依頼する方法と、本体・工事をセットで頼む方法があります。
標準的な取り付けのみなら約8,000~15,000円、商品と工事のセットなら本体価格に工事費を加えた金額が目安です。事前に写真や品番を送って見積もりを取れる業者もあります。出張費、処分費、保証の有無を確認しましょう。

④リフォーム会社

便座の交換だけでなく、床や壁の張り替え、便器交換などもまとめて相談できます。便座交換のみの工事費は約10,000~20,000円が目安ですが、ほかの工事と同時に行う場合は見積もりが変わります。トイレ全体を使いやすくしたい場合や、設備の老朽化も気になっている場合に適しています。

 

6-3)取り付け工事を頼める場所と費用

見積もりでは、次の項目がどこまで含まれているかを確認します。

 

見積もりの内容例

・本体代:選ぶ製品や購入先によって異なります。
・標準工事費:古い便座の取り外し、新しい便座の固定、給水管の接続、試運転など。
・部材費:分岐金具や給水ホースなど、既存設備に合う部材が必要な場合にかかります。
・古い便座の処分費:工事費に含まれる場合と、別途請求される場合があります。
・追加工事費:止水栓の交換、特殊な給水配管への対応、コンセントの増設などが必要な場合にかかります。

本体と工事を同じ店にまとめて依頼するとセット価格や購入特典が適用されることがあります。
本体をネットで安く購入して工事だけ別に頼む場合は、処分費や出張費が追加になり、合計では差が小さくなることもあります。
見積もりは本体代・工事費・追加費用を分けて確認すると比較しやすくなります。

 

6-4)自分で取り付けることはできる?

既存の便座と新しい製品のサイズ・給水方法が合い、トイレ内に電源コンセントがある場合は、自分で交換できることがあります。
工事費を節約でき、自分の都合に合わせて作業できるのがメリットです。

給水管の接続が不十分だと水漏れにつながるおそれがあります。作業中に止水栓や配管を傷める可能性もあり、取り付けに不安がある場合は業者に依頼するほうが安心です。製品によって取り付けられる便器の形状や給水部品が異なるため、購入前に適合を確認してください。
電源コンセントがない、電源コードが直接配線されている、便器と便座が一体型になっている、止水栓や配管の状態が分からない場合は、無理に作業を進めず専門業者に相談しましょう。
賃貸住宅では、取り付け前に管理会社や家主への確認も必要です。

 

7)3社の上位モデルから選ぶならどれがおすすめ?

3機種にはそれぞれ異なる魅力があります。どの製品が合うかは、使う人がどの機能を優先したいかによって変わります。まずは機能別に選び方を整理しましょう。

 

7-1)洗浄ノズルにこだわりたいならNew PASSO EA24A

LIXIL「New PASSO EA24A」は、おしり用とビデ用のノズルを分けたい人に向いています。ノズルを使い分けたい人や、ビデ洗浄をよく使う人にとって、専用ノズルは比較のポイントです。
鉢内除菌、ノズル除菌、便ふたの自動開閉なども備えています。便器内の除菌や、手で触れる操作を減らすことを重視したい人にも候補になります。便器洗浄の自動化を希望する場合は、便器との組み合わせを確認しましょう。

 

7-2)便器の汚れ防止を重視したいならビューティ・トワレ DL-AWM600

パナソニック「ビューティ・トワレ DL-AWM600」は、泡で便器をコーティングする機能が特徴です。
飛びハネや輪じみなど、便器の汚れが気になる人に向いています。

便ふたの自動開閉、瞬間暖房便座、ナノイーXなども備えているため、泡コートに加えて快適機能や脱臭機能も重視したい人は検討しやすいモデルです。
泡コートは、付着した汚れを落とす機能でも、完全に汚れを防ぐ機能でもありません。定期的な掃除が必要です。

 

7-3)幅広く重視するならアプリコット F4系

TOTO「アプリコット F4系」は、きれい除菌水を使って便器やノズルをケアするほか、便座裏の先端部分に噴霧する「便座きれい」を備えています。
便座裏の汚れが気になる人や、掃除しにくい場所のケアを重視したい人に向いています。

便座はつぎ目がなく、本体も凹凸を抑えたデザインです。使うときに便座を暖める瞬間暖房便座も搭載しているため、清潔機能に加えて掃除のしやすさや省エネ性を重視する人にもおすすめです。

 

7-4)総合的におすすめなのはアプリコット F4系

今回比較した3機種のうち、清潔機能の対象範囲や掃除のしやすさ、快適機能を幅広く重視する人には、TOTO「アプリコット F4系」がおすすめです。
便器やノズルだけでなく、便座裏の先端部分もケアできる点がF4系の特徴です。

アプリコットのすべての機能を必要としない人は、F1〜F3も選択肢になります。F4系の中でも、便器を自動洗浄したい場合はF4A、レバー操作を続けたい場合はF4を候補にしましょう。

 

タイプやグレードを決めるポイント

・便座裏の清潔機能を使いたいか
・瞬間暖房便座が必要か
・便器の自動洗浄を希望するか
・今の便器に取り付けられるか
・希望する機能を含めた本体価格と工事費はいくらか

LIXILやパナソニックにも独自の魅力があります。
最終的には機能の多さではなく、家族が使う機能や設置条件に合っているかで選ぶことが大切です。

 

8)温水洗浄便座を交換する前に確認したいこと

希望する機種が決まったら、購入前に今のトイレに取り付けられるかを確認しましょう。便器の形状、電源、給水まわりによって、必要な工事や部材が変わる場合があります。

 

8-1)便器の品番や形状を確認する

便器の品番は、タンクの側面や便器の内側などに記載されています。
品番を確認しておくと、メーカーや施工業者に適合を問い合わせるときに役立ちます。
品番が見つからない場合は、便器全体、タンクまわり、現在の便座を撮影して相談すると、確認が進みやすくなります。

便器やタンクの種類によっては、希望する便座を取り付けられないことがあります。各メーカーの公式サイトで便器との適合を確認できます。

 

8-2)電源コンセントと給水位置を確認する

温水洗浄便座には電源が必要です。
トイレ内にコンセントがあるか、電源コードが無理なく届く位置かを確認しましょう。
コンセントがない場合や、位置が遠い場合は電気工事が必要になる可能性があります。電源まわりに不安がある場合は、購入前に施工業者へ相談してください。

給水ホースの長さや接続位置も確認が必要です。
便器の種類や設置状況によっては同梱のホースが届かず、別売り部材が必要になる場合があります。パナソニックも、同梱の給水ホースが届かないときは別売りホースを使用するよう案内しています。

自動洗浄や自動開閉などの機能を希望する場合は、便座の機種だけでなく、便器との組み合わせも確認しましょう。商品名やグレードが合っていても、既存の便器で希望機能が使えないことがあります。

 

8-3)便座だけ交換するか、トイレ全体をリフォームするか考える

便器に大きな不具合がなく、温水洗浄便座だけを新しくしたい場合は、便座のみの交換が選択肢になります。
便器の傷みや汚れ、節水性、トイレ空間の使い勝手も気になっている場合は、便器ごとの交換も検討できます。
便器まで交換する場合は便器本体やタンク、床や壁の状態なども含めて工事内容を確認します。

便座のみの交換とトイレ全体のリフォームでは費用や工事時間が異なります。希望する範囲を整理してから見積もりを依頼するとよいでしょう。

見積もりでは次の費用が含まれているか確認してください。

 

見積もりで確認する費用

・温水洗浄便座本体の価格
・取り付け工事費
・必要な給水部材や電気工事費
・既存便座の取り外し・処分費
・便器交換を行う場合の本体価格や内装工事費

見積もりの条件をそろえて複数社に相談すると、工事内容と費用を比較しやすくなります。

 

9)まとめ

TOTO・LIXIL・パナソニックの上位モデルは、清潔を保つ仕組みや便利機能にそれぞれ特徴があります。
ビデ専用ノズルを重視するならLIXIL、泡コートによる便器の汚れ対策に関心があるならパナソニック、清潔機能や掃除のしやすさを幅広く重視するならTOTOが候補です。

総合的におすすめなのは、TOTO「アプリコット F4系」です。
便器やノズルに加えて便座裏の先端部分もケアでき、瞬間暖房便座や掃除しやすい形状も備えています。
F4とF4Aの違いや、今の便器への取り付け可否を確認し、ご家庭の希望に合った機種を選びましょう。